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コロナワクチン接種における分注作業以外の薬局で取り組める事例について

皆様こんにちは♩

先週に引き続き、ワクチン接種について💉

ファーコス薬局高松の薬剤師👩‍⚕️ 天野加奈子先生からの投稿です!


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コロナワクチン関連の体験を募集しているということで、今回投稿することにしました。


私は薬局勤務の薬剤師ですので、

新型コロナ対策で自分に何かできることがないかを模索しながら取り組んでいます。


■練馬モデル

東京都練馬区では、「練馬モデル」と呼ばれる、区民が会場での集団接種とかかりつけ医のどちらでも接種を受けられる方法が取られています。4/26から、クラスター発生を抑えるため、選ばれた特別養護老人ホームの入所者から接種が開始される予定で、開業医の医療従事者は、4/28ごろに、ワクチンが支給されることが予定されています。


今後は、5/10から75歳以上の高齢者に問診票が発送され、5月下旬より開業医でも接種が開始されることになっています。


練馬区 新型コロナワクチン接種について


練馬区モデル

https://www.city.nerima.tokyo.jp/hokenfukushi/hoken/kansensho/2019-nCoV/vaccination_covid/nerimamodel.files/nerimamodel3.pdf


ANNニュース 練馬区ワクチン医師・薬剤師研修

https://www.youtube.com/watch?v=ThI2zHzp1K4



■医師からの分注作業の依頼

普段処方箋を受けているクリニックの医師から、特養での薬剤師による分注作業の依頼がありました。しかしながら、ワクチンのバイアルはかなり小さく、ゴム栓の部分が海外製で固くて扱いづらいとうこと、直近の実施であることもあり、練習する時間も取れなかったため、辞退することにしました。医師から、分注においての注意点が分かる動画があれば、看護師にも、見せておいて準備したいとのことで、他県の薬剤師会が作成した動画の提供を行いました。


また、集団接種に関しては、日曜日に行われるため、日曜日に勤務がある私には、作業には出られないという事情があり、参加を見送りました。実は、私の息子のような6年生卒の薬剤師は、病院実習でかなりの時間を使い、分注作業などの経験をしています。そのため、このような取り組みは、6年生卒の若手薬剤師に任せるべきではないかと考えたことも影響しています。少しずつ次の世代にバトンタッチする時期でもあると考えたからです。


滋賀県薬剤師会 YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=E7N6BjYQhhk&t=41s


千葉大学


宇都宮市薬剤師会


■薬局でできるワクチン接種への協力

近隣のクリニックの医師と相談し、クリニックでのワクチン接種は予約を取らずに行うことになりました。


私は、最初、医師とのやり取りの中で、3週間以内の2回接種を考慮して予約制を主張しました。しかし医師は、過去の検査予約などの経験から、予約でワクチン接種は難しく、インフルエンザワクチン接種と同様に外来業務と並行して行うことを主張され、そのように決まりました。


予約ではなく、外来業務と並行して接種する場合、準備するワクチンの量が予め決められません。数が限られたワクチンを破棄せず使い切るためには、どうすべきかという話になりました。ワクチンを無駄なく使用するために、どうすればいいのかということで、何度も、連絡を取り合い、以下のようなことを、薬局がすることになりました。


医師はワクチンが余った際に、接種の連絡があればすぐに来られる人のリストが欲しいと話されました。そのため、薬局で予めワクチンの接種希望の有無と、必ず連絡が取れる連絡先を聞いておいて欲しい、クリニックのスタッフでは、ではできないとも言われました。


このような経緯で、ワクチン接種の電話連絡はクリニックから行うものの、薬局で患者さんに接種希望を聞いて、連絡先リストを作成し、接種開始前に、お渡しすることになりました。



■ワクチン接種希望の患者リストの作成

現在薬局では、ワクチン接種の希望を聞き、希望される方には病院から連絡があればすぐに打ちに来られるのか確認しています。75歳未満で希望される方は、まだ実際の接種は少し先になるので、「問診票」、「ファイザーワクチンの説明書」、「血液サラサラの薬を服用中への方へ」の3つの資料をお渡しして準備を促すことにしました。



このように、医師から頼りにされていることはとても光栄なことだと感じます。残念ながら分注などのお手伝いは今回難しいため、他に薬局でできることがあれば協力したいと思っていました。この医師とは10年以上一緒に仕事をしてきたため、医師の地域医療に貢献するという強い思いは痛いほど感じていたからです。


実際に薬局で行っている作業は、以下のような流れになります。

1.レセコンで1月からの来局患者さんの住所で検索し、該当する患者さんの薬歴にワクチン接種の希望を確認する旨を記載。

2.該当する患者さんに薬局で確認。

3.リストへ記載


薬局の服薬指導の際に確認することによって、患者さんのコロナに関する考え方や、ワクチンに対しての質問などもいつも以上に受けるようになります。そのようなやりとりも、薬歴に記載できますから、患者さんの情報収集という意味でも有意義なものだと感じています。


■まとめ

薬局で行っているワクチン接種への協力についてご紹介しました。

各地で変異ウイルスによる感染拡大が続いていますが、皆さんの地域で薬局からできるワクチン接種への協力について、私たちの活動が何か参考になれば幸いです。



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